滋賀県病院協会報より


新医師臨床研修制度 1年が経過して
          大津赤十字病院 研修カリキュラム委員長 岡本元純(第二内科部長)


【人員、カリキュラム等】
 人員は10名。そのうち2名は京大とexchange。カリキュラムは厚労省の指針に準拠。EPOCによる評価システムも採用。内科6ヶ月間を3期に分けて、軸足を替えながら(新規入院患者の科を変えながら)呼吸器・循環器科、消化器科、血液・内分泌・代謝・神経内科を2ヶ月ずつローテート。外科系は個々に担当指導医を固定。カンファレンスは、各科で行うもののほかに、全科対象の院内集談会やCPCACLS講習会なども実施。

【情報収集とフィードバック】
 経過中に研修医とヒアリングを実施(7月、11月、3月)し、希望や意見を収集した。7月には研修に対する希望が色々あったが、11月には減っていた。

7月での希望:概ね満足。手技(内視鏡、腹部エコー、心エコー、IVH、トロッカー留置、包帯法など)をやりたい。診療能力(救急などでの初期診療)を高めたい。内科系の2ヶ月ずつのローテートは短すぎる。麻酔科と救急の順序を逆にしてほしい。夜当直を指導医についてもっとやりたいなど。

11月での希望:ローテートの状況により、回診や検査などの当番が重なり対応が困難なことが多いので、予め調整して欲しいとの要望と、救急当直のトレーニングの機会をもっと欲しいとの要望以外は、ほとんどが来年時のローテーションスケジュールに関するものであった。

【指導体制に対する希望と研修評価】
 指導医は23年目程度の医師のほうがいろいろと聞き易く、年齢が離れていると聞きにくい。7年目以上にこだわる必要はないとの要望があった。研修手帳の評価項目の記入が遅れている。EPOCの整備は整えられているが、ほとんど入力されていないのが実状である。

【行ったこと・感じたこと】
 各科の受け入れ可能な範囲で、可能な限り研修医の希望が達成できるよう調整している。具体的には実質の指導医師を卒業年度に拘らず、柔軟に対応する、精神科ローテート中に他科の患者の担当弾力的に運用するなど。個々の科でローテート期間短いことと労働基準法の制限のために時間が不足するなかで、「個々の研修医がそれぞれの機会を可能な限り有効に利用する」意識や努力により、期待以上の研修ができていると思われる。2年間の研修と調和し補完する3年目以後の研修制度を設定中である。また、厚労省課長通達があれば、迅速かつ柔軟に対応する準備をしている。




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